2008 年
8 月
16 日
廃プラサーマル(混合焼却)で、有害重金属汚染の危険性
〜7月29日「プラスチックに鉛や水銀、あぶない重金属」学習会〜
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江東区は、容器包装プラスチック(容リプラ)の資源化を決めようとしているが、容リプラ以外のプラスチック(プラ)類は燃えるごみになる。
清掃工場で可燃ごみの焼却を行う23区清掃一部事務組合は、プラのサーマルリサイクル(混合焼却)の実施を目前に、「100円ショップ」で市販されているプラ製品101品目に含まれる有害重金属の分析調査を行い、HPで結果を公表した。
プラ製品は私たちの身の回りにあふれ、「100円ショップ」のおもちゃや台所用品、文房具などプラ製品は安価なために簡単に買い、壊れやすく、飽きればすぐに捨てられることから、廃プラサーマル(混合焼却)の実施で、可燃ごみに混ざってくることを予測し、調査することになったのだ。これらは金属部品や電池などを外さなければそれも一緒に、当然清掃工場で燃やされることになる。
今回の分析項目は一般的なごみの性状調査と同じ9項目(カドミウムや鉛、亜鉛、総クロム、6価クロム、砒素、総水銀、セレン、リチウム)。これらの重金属は元素だから、燃やしても薬剤処理をしても、無くなったり減ったりすることはない。
詳しくはHPを見てほしいが、いくつか取り上げてみると 検体番号12「マグネット付小物たて」は総クロムが17500r/s、亜鉛やヒ素も検出、鮮やかな黄色、磁石にクロムメッキがおこなわれている可能性があるとのこと。15「皮むき器」は総クロムを検出、刃の金属が原因か・・・。50「メガネ(老眼鏡)」からは鉛が3690、亜鉛が95500、他にカドミウム、ヒ素を検出。などなど
分別変更後も不燃となる41「リモコンのおもちゃの自動車」、45「腕時計」、46「キーホルダー型ライト」、47「懐中電灯」、70「電卓」なども分析しているが、鉛や亜鉛、総クロム、物によってヒ素や水銀なども検出された。これらはプラスチックの混合焼却の実施で分別しようという意識が低下し、可燃ごみに混ざって捨てられる可能性も大きい。
100円ショップのプラ製品だから重金属類の添加物が多いわけではない。どのようなプラスチック製品でも、色を付けるための顔料や可塑剤、難燃剤、発色剤などとしてさまざまな重金属類が使われている。
プラのサーマルリサイクル(混合焼却)の実施で、プラスチック製品に使われている重金属類が気化し、排ガスとして大気中に排出される可能性が指摘されているが、日本では清掃工場の排ガス基準がない。
EU ではすでに、焼却炉の排ガスに含まれる金属類を規制してが、規制金属類*だけではなく、多くの金属類は摂取量によっては発がん性など強い毒性を持っている。
科学者として製品中の有害重金属の危険性を指摘する村田徳治さん(循環資源研究所所長)は、「人が死ぬか、外圧で変えるほかない」と、自ら襟を正すことをしない日本を批判したが、廃プラの混合焼却(サーマルリサイクル)は23区民、特に江東区民を人体実験にさらすことではないのか。
23区清掃一部事務組合(小林企画室長)はこの調査結果について、実際の清掃工場ではバグフィルターで捕捉できる。酸性ガスの発生でカセイソーダ(消石灰)の使用量増など薬剤使用量が増えるのは事実だが水銀は塩化水銀になるなど問題ないと言うが、本当だろうか。
人の命や健康にかかわることは「予防原則」をもとに考えていくことが必要なことを、過去の様々な公害や健康被害、薬害などの経験から学ばなくてはいけない。
*EU における規制項目12 元素=ヒ素(As)、カドミウム(Cd)、鉛(Pb)、タリウム(Tl)、水銀(Hg)、アンチモン(Sb)、クロム(Cr)、コバルト(Co)、銅(Cu)、マンガン(Mn)、ニッケル(Ni)、バナジウム(=ヴァナジウム)(V)。江東区の市民によって、これら重金属12元素の松葉による市民調査を07年11月に実施。本格焼却1年経過後に松葉による比較調査を実施する。
23区清掃一組のプラ製品中の重金属類分析 |
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