2007 年
12 月
9 日
カテゴリ:議会報告
縦割り福祉を飛び越え、共生型の地域福祉を!
〜第4回定例会 薗部典子の一般質問−2〜
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誰もが支え合いながら地域で暮らすために
在宅を支えるはずの介護保険が、改正により大きくほころび、家族が近くにいると生活援助や院内介護のケアプランも立てられず、適正化のもとに給付は引き下げられ、「在宅介護がなくなる」との危機感を覚えます。介護の社会化をうたったはずの介護保険だけでは、高齢者を支えられなくなっています。 少子化超高齢化に伴って、課題は多様化し、縦割りの制度だけで支えて行くのは不可能になってきています。縦割り福祉を超えた地域で支え合う「地域福祉システムの構築」が必要ではないでしょうか。
質問1 地域資源を活用した、近隣での支え合いの仕組みづくりや、在宅を支え、地域を支える地域福祉をどう描くのか? 答弁⇒ 支えあいの仕組みづくりとしては、ボランティアセンターの運営、ふれあいサービス事業の拡充等、社会福祉協議会の事業支援を中心に、民生委員制度の運営、地縁組織活動の支援、老人クラブやNPO活動などさまざまな地域における自主活動を活性化するための施策を展開している。 地域福祉をどう描くのかという点に関しては、これからの福祉における「施設から地域へ」の流れの中で、地域での個々の生活を支えられる自助、共助の強化を図っていかなければならないことは論を待ちません。現在、東京都では地域ケア体制整備構想を策定中で、構想の視点として、地域を活性化する存在となる元気な高齢者の活躍に期待するとともに、二十四時間安心して暮らせる見守りサービスの提供といったものを打ち出している。本区としても、こうした視点に基づき地域力向上に向けて、新基本構想のもと次期保健福祉計画等の中で方向性を描いていきたい。
在宅と施設の間にあるのが「地域」です。私は、江東区の「地域福祉」のあり方を求めて富山市で行われた「地域共生ホーム全国セミナー」に参加してきました。 富山からスタートした高齢者・障がい者・子どもも一緒の共生型の居場所づくりは、滋賀や熊本、長野、千葉など全国に広がっています。久留米市では夕方空いている宅老所で、共生型の放課後支援を行い、放課後ぐらいいろんな人と一緒にと、障がい児学童や中学生・高校生も一緒に過ごす場になっています。また、介護保険の「小規模多機能居宅介護」を、高齢者だけでなく障がい者も受け入れ、地域ぐるみの共生型で取り組み、まちの誇りになっているといいます。 集合住宅が多く孤立しがちな高齢者や家族が多い都会の江東区にこそ、ふさわしい「地域福祉」の仕組みではないでしょうか。 昨年10月から富山型デイサービスは、全国どこでも実施することができるよう規制緩和されています。キーワードは「近い」「小さい」「みんな一緒」。自治体が縦割り福祉を飛び越える勇気を持てば、大きな設備投資をしなくても、人や場所などの地域の財産を活用してすぐにでも始められる事業です。その場は地域コミュニティーを再生していくひとつの仕掛けともいえます。 セミナーで厚労省の社会援護局長は、「長年、縦割りの個別制度と補助の組み立ての中で行われてきた福祉の枠組みを変えていこうとしている」と発言しています。縦割りの壁をこえた地域づくりに果たす自治体の役割は大きく、その第一歩が共生型を地域福祉の「新しい形」として受止め認識することです。 そのうえで、@居場所づくりをこない、A縦割り対象別福祉からはみだすことを規制しないとともに、対象別福祉の活用(制度をうまく使いこなす)などの支援のプラグラム化を図ることをあげています。
質問2 縦割り福祉の壁を越えて地域の暮らしを支える、小規模な共生型の居場所づくりについての区の見解は? 答弁⇒ 現在高齢者や障害者・子育て中の親子などを囲んで、地域の住民が共同で企画・運営する自主的な交流の場としての「ふれあい・いきいきサロン」が、社会福祉協議会の支援のもとに区内五十六箇所で開催され、面的広がりをみせている。このような自主的な活動は、一つの共生型の居場所とも考えられ、こうした活動の中から地域での見守りや支えあいの関係がうまれ、これが地域力向上につながることを期待している。 共生型の居場所作りは、縦割り組織の垣根を越える試みとして注目すべき活動とは考えている。しかし、本区における公共施設運営においては、行政組織が役割分担をし、子育て施策や高齢者、障害者、放課後対策等それぞれの持ち場で多様な施策が展開され、一定の成果をあげていることから、高齢者や障害者施策を同じ施設で運営する必要があるか、そのニーズや施策の効率性、本区の地域特性の観点から慎重な検討が必要であり、当面は現在の保健福祉計画に基づく施設や施策の充実を図っていく。 (答弁 須田雅美保健福祉部長/若井利博 高齢福祉課長)
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